2017年04月23日

ロードスター 走行中異音

ロードスター 平成5年式 E-NA6CE 90,000`
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「走行中異音がするんだけど診てもらえませんか?」と言う連絡が入りました。
この時弊社はとっても仕事を入れられる余裕は無かったのですが、あまりにも切羽詰まった感じだったので、とりあえず診せてもらう事に。
入庫頂いてさっそく試運転開始。
って、300mも走らない内に体毛が逆立つほど危険な状態を確認、これは切羽詰まるわと思いつつ今にもタイヤが取れちゃいそうなので急いで帰社。
異音もするけど、とにかく真っ直ぐに走らない。
急いでリフトアップして足回りを確認。
後輪のハブベアリングが左右ともガッタガタです。
初見の車両で整備歴が分からないので、原因は経年劣化と言う事でハブベアリングとハブを交換する事になりました。

部品が揃ったので、作業開始。
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するも、矢印のドライブシャフトが全く抜けず。

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しょうがないので、ドライブシャフトごとナックルを外して

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潤滑剤をしみ込ませつつプレスで圧を掛けるも全く反応なし。
この日は諦めて潤滑剤をさらに吹き付けてプレスをかけっぱなししておきます。

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翌日、潤滑剤を塗ってさらにプレス。
抜ける気配なし。

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3日目。
なんだかダメみたい。
オーナー氏にその旨伝えて、中古品を取り寄せます。
そして、壊れてもよくなったこのハブ。
破損させる勢いで圧を掛けたらナックルがあっさり破断。
ドライブシャフトはそのまま。
もうこれは外せませんね。

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この間「交換したばかり」と言うブッシュは抜き取って

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届いた中古品のナックルのブッシュと交換します。

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サビを取って

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きれいになったら

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交換したてのブッシュを圧入。

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新品のベアリングを圧入します。
矢印が新品のベアリングです。
上のはただスペーサー、ベアリングに負担が掛からないようにアウターレースに圧力を掛けます。

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無事完了。

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抜け防止のスナップリングを取り付けて

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ハブを

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プレスに置いて

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ベアリングを圧入

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ちなみに、ベアリングに負担が掛からないように矢印のカラーを付けて今度はインナーレースに圧力を掛けるようにして

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プレスのスタート位置を調整。
ちょこっとだけ隙間を開けてスタートするのがコツ。

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プレス開始。

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無事に完了

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裏返すとこうですね。

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オイルシールを打ち込みます。
曲がって打ち込んじゃうと後で異音の原因になるので慎重に

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上手く付いたら

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車両に取り付けて
あとは元に戻すだけ

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完成。

試運転をして問題が無い事を確認して

出来上がり。



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posted by gunji at 00:17| Comment(0) | 日記

2017年04月17日

スイフトスポーツ LSD取り付け

スイフトスポーツ 平成27年式 CBA-ZC32S 40,000`
とスイスポMT00.jpg
「LSD付けて」で入庫しました。
最近めっきり減りました、こういう仕事。
ワタシ結構上手なのにね。

とスイスポMT01.jpg
なんだかやる気が出ちゃうエンジンルーム。
さてさて、作業開始。
とりあえず、赤丸の部分を取り外します。
何故ならその下にあるミッションに用事があるから。

とスイスポMT02.jpg
はい、これでミッションの上側のネジが外せます。

とスイスポMT03.jpg
メンバーとステアリングギヤボックスを一緒に降ろして

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ミッションを降ろします。

とスイスポMT05.jpg
無事降りました。

とスイスポMT06.jpg
開けます。

とスイスポMT07.jpg
始めから6速で設計されてるからここまでは楽ちん。

とスイスポMT08.jpg
用事があるのがこれ。
なのですが、その前にギヤを外しておかないと抜けません。

とスイスポMT09.jpg
さて困った。
基本脳トレの為に分解手順を修理書で見ないんですが、どうしても矢印のシフトフォーク達が外せません。
難しい知恵の輪になってるけど、やり方さえ分かればスルッと抜けるのか?
どう考えてもシフトフォーク全部とメインのギヤとカウンターギヤ、リバースギヤもろ共全部一気に引き抜くしか無いように見えるんだけど。。。。
仕方ないので修理書を見てみたら

とスイスポMT10.jpg
なんとその通りでしたっ!
この構造はさすがにちょっとびっくり。

気を取り直してお掃除しながら各部チェック。

とスイスポMT11.jpg
そうそう、これがノーマルデフ。
これをLSDに交換するのが今回のメインのご依頼。

とスイスポMT12.jpg
この車両はレリーズベアリングとレリーズシリンダーが一体構造になってます。
これも交換。

とスイスポMT13.jpg
オイルシールも交換。

とスイスポMT14.jpg
デフサイドのベアリングも交換。
これはそのベアリングと対になってるアウターレース。
もちろん交換。

とスイスポMT15.jpg
これ。
ちなみに、その向こうに見えるのがオイルシール内側から見た図。

とスイスポMT16.jpg
その反対側も同じようになっています。

って、もうこの辺は絶対普通の人には何を言ってるのか分からないよなぁって書きながら思うのですが、さらっと流して頂いて。
要するにオーナー氏にちゃんと交換している旨が伝われば良い訳で。
ちなみに、今回の交換パーツは全てオーナー氏の持ち込み。

とスイスポMT17.jpg
外れました。
ケースを洗浄して

とスイスポMT18.jpg
アウターレースを

とスイスポMT19.jpg
打ち込んで

とスイスポMT20.jpg
オイルシールも打ち込みます。

とスイスポMT32.jpg
ここで一旦ミッションは置いておいて
これは戸田レーシングのクラッチディスク。
スポーツ走行に重きを置いて改良する場合、アクセルレスポンスを良くする為に回転する部分は軽ければ軽い程良いので、必然的にこんな形状になります(普通は丸い)。

とスイスポMT33.jpg
同じく戸田レーシング製軽量フライホイール。
これも同じ理屈で非常に軽く作られています。

とスイスポMT36.jpg
せっかくミッションを降ろすんだからついでにこれらのパーツを組んでしまった方が出来上がりの満足度は高いです。
これもオーナー氏のオーダー。

とスイスポMT21.jpg
デフに戻って
ノーマルデフはもう使わないんですが、リングギヤは使うので取り外します。

とスイスポMT22.jpg
これがLSD。
駆動輪の回転の左右差を規制する装置。
移動の手段としての自動車には必要ないと言うかむしろ邪魔な装置ですが、スポーツ走行では必需品。

とスイスポMT23.jpg
今回はイニシャルがどうこうと言うオーダーは無いので、そのまま組み込み。
先ほど外したリングギヤを組み付けます。

とスイスポMT25.jpg
サイドベアリングをプレスで圧入。

とスイスポMT26.jpg
並べるとこう
形状が違うでしょ?

とスイスポMT27.jpg
ミッションに組み込んで。

ここからは元に戻す工程。
で、これが大変。
とりあえず、ひとりでシフトフォーク全部とメインのギヤとカウンターギヤ、リバースギヤもろ共全部一気に持ち上げて組み込もうとするもバラケちゃって絶対無理。
メーカーではどうやって組んでるんでしょ?
特殊な冶具でもあるのか?あるな。
でもウチにはありません。
しかし人手はあるので、シフトフォーク差す人、メインギヤとカウンターギヤ入れる人、リバースギヤ入れる人をそれぞれ役割分担して

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無事合体。

とスイスポMT29.jpg
そうそうオーナー氏が気にしてた磁石。
これは、どうしても出ちゃう金属粉を集めるために付いてます。

とスイスポMT30.jpg
ここにそっと置く。

とスイスポMT31.jpg
って、感じでデフとメインシャフトの間の下面にあります。

とスイスポMT34.jpg
ケースを接着して

とスイスポMT35.jpg
新品のレリーズベアリングとレリーズシリンダーセットを組み付けて

とスイスポMT37.jpg
載せたらミッションオイルを注入してテスト走行。
はっはっは。
楽しい車がまた一台増えました。

出来上がり。




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posted by gunji at 20:10| Comment(2) | 日記

2017年04月13日

BMW エンスト修理

320i 2008年式 ABA-VA20 50,000`
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部品持ち込みで作業は可能か?と言う電話。
お話を聞くと「エンストしたのでディーラーに点検を依頼したら修理見積もりが予想以上に高額でそのまま帰って来た」そう。
その後、インターネットで見積もり書と同じ名前の部品を探し出して購入するも、持ち込みでディーラーが作業する訳もないし「どうしよう?」と再びインターネットで検索した所、弊社を見付けたらしい。

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部品を見せてもらうと案の定すべて社外品。
クルマは全く「分からない」そうで、物凄く頑張って手配したのは分かります。
ただ、値段重視で選んだそうで、作業する方としてはとっても心配。
持ち込み部品に関しては弊社は一切責任を負わないがそれでも宜しいか?と確認して作業開始。
もちろん、全力は尽くします。

ちなみに、赤丸のパッキン(タペットカバーパッキン)はあまりにも作りが悪く後で大変苦労させられました。

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さすが当たり前の事をきっちりやって来るBMW。
その姿勢は認めますが、整備性は悪し。
エンジンが半分位潜っちゃってます。
とりあえず、じゃなま物は全部撤去。

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エンジンが見られるようになりました。

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交換する部品のひとつがこれ。
手で持ってる配線も邪魔なので、これも撤去。

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スペースを確保出来ました。
さらにカバーを外して

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これをアップ

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これですね。
VVTモーターと言います。

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はい、交換完了。

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次は

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これ。
エキセントリックセンサー

ここで、新品に交換。
って、画像が出る筈だったのですが、撮り忘れたっぽい。

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恐ろしく作りの悪いパッキンを何とかねじ伏せてタペットカバー取り付け完了。

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心配だったオイル漏れも無くホッとしている図。

あとは元に戻して

出来上がり。



お問い合わせ 郡司自動車工業










posted by gunji at 22:51| Comment(0) | 日記