2017年09月06日

ロードスター 雨漏れ修理

ロードスター 平成19年式 CBA-NCEC 30,000`

「雨漏れするから直して」で入庫しました。

オープンカーなので、雨漏れは宿命と言えば宿命なのですが、異常な雨漏れと正常な雨漏れの境目がどこかにあるように思います(勝手にそう思ってます)。
それを今から切り分ける。

たNC00.jpg
トランク内に水たまりが出来るそうなので、侵入して来そうな所にホースを使って水を流す。
全体に流しちゃうと侵入カ所が分からなくなっちゃうので部分的に30分位づつ位置を変えながら。。。

たNC01.jpg
あーここだ。
確かにこの漏れっぷりだとトランクフロアに水がたまっちゃいますね。
ちなみに、この状況だとテールレンズを止めてるネジのパッキンかと思っちゃいますが、実は違います。
本当は

たNC02.jpg
ここ。
で、ここから水の流れてきたルートをたどって行くと。。。

たNC03.jpg
ここから水が出てくる。
そしてここは、ボディのつなぎ目。
この時点で異常な雨漏れと判断。

さて、侵入ポイントは?

たNC04.jpg
矢印は鉄板のつなぎ目に塗るシーラー。
これが損傷すると水が浸入します。

たNC05.jpg
ブラシで汚れを落とす。
今回は圧縮空気と石鹸水を使って捜索。

たNC06.jpg
あーここだ。
とめどなく泡が
メッキされたプレートを取り外して目視チェック

たNC07.jpg
シーラーにクラック多数。
状況証拠は間違いなのですが、念の為確認。

たNC08.jpg
完全に貫通してますね。

侵入ルートが判明したら私の仕事はここまで、あとは鈑金部にバトンタッチ。

シーラーを入れ直してもらってリペイント(見えないカ所だからタッチアップでもいいかな?オーナー氏と相談)で、完成予定。





















posted by gunji at 18:16| Comment(0) | 日記

2017年08月29日

スイフト エンスト

スイフト 平成13年式 LA-HT51S 100,000`
ごスイフト0104.jpg
「信号待ちでエンストするから診て」で入庫しました。


もう少し詳しくお話を伺うと、
「最近急に症状が出るようになった。」
「エンスト後はしばらくすると、エンジンは掛かる。」
「エンジンの止まり方は、いつの間にか止まってる」そう。

試しに他の車両の仕事をやりながらエンジンを掛けておくと、なるほどエンストしますね。
再始動性は恐ろしく悪く、これ交差点で起きたら結構怖いです。

ごスイフト0102.jpg
その割にチェックランプも点灯しないし

ごスイフト0103.jpg
診断機でも結果はシロ。
でも、症状の出方がアレが故障した時に似ている。
しかしながら、アレが故障すればコンピューターに故障履歴が残るハズ。
と、苦し紛れにオシロスコープを予想されるセンサーの信号線に繋いでみると。。。。

ごスイフト0100.jpg
細っ!
波形が私の知ってるカタチと違います、なんだか細い。


ん〜どうしよ?自分を信じてセンサー交換してみるか。
波形はおかしい訳だし。

と言う訳で、センサー交換。
そして波形観測。

ごスイフト0101.jpg
コレです、コレ。
私の知ってるセンサーの波形。
入念な点検後お引渡し。

その後、エンストもしなくなり調子も良いそう。

ちなみに、交換したのは

ごスイフト0105.jpg
これ。
クランクアングルセンサーです。


それにしても不思議な案件でした。
この症状なら故障コードがコンピューターに残るハズなのに。
残らないとは!
危うくドツボの嵌る所だった。





posted by gunji at 22:53| Comment(0) | 日記

2017年08月22日

クラシックミニ カムシャフト交換 #3

つづきです。

まミニ (59).jpg
今回の作業依頼。
そもそもの発端は「カムシャフト(社外品)を付けて」でした。
なのですが「せっかくだし」と言う事でなんだかんだで大掛かりになっていました。

と言う訳で作業開始。

まミニ (60).jpg
タペットカバーを外して。
おや?見慣れたカムシャフトがありません。
って、当たり前ですね、OHVだから。

まミニ (65).jpg
さて、ロッカーアームを外してヘッドナットを緩めてヘッドを外そうとするのですが、全く抜けない。

まミニ (62).jpg
分かりにくいのですが、矢印のボルトが

まミニ (63).jpg
曲がってる。
まぁ、こんなものなんだろうな。
他にも曲がってるのあったし。

まミニ (69).jpg
このボルトも交換オーダーに入っているので、ダブルナットで抜いてしまいます。

まミニ (66).jpg
はい、無事に降りました。

まミニ (67).jpg
ノーマルカムシャフト。

まミニ (70).jpg
バルブを外します。
普通はバルブコンプレッサーと言う工具を使うのですが、その工具が曲がるほど押し込んでも外れない。

まミニ (72).jpg
なので、やむなくプレスで押す。

まミニ (73).jpg
原因は黄色矢印の円盤状の部品と赤矢印のコッターピンが噛みこんじゃってるから。

まミニ (71).jpg
さすがにプレスなれば外せますね。

へぇ、ダブルスプリングになってる。

まミニ (75).jpg
当たり面が少し広いけど、問題は無さそう。

まミニ (77).jpg
でも、バルブのすり合わせだけは行う。

まミニ (78).jpg
8か所終了!

まミニ (80).jpg
リフト量が増えて作用角の大きいいわゆるハイカム。

まミニ (81).jpg
それに伴ってバルブスプリングも強化品が用意されてます。

まミニ (83).jpg
バルブステムシール。
カラー無しのゴム製でふにゃふにゃ(普通は硬い)。

まミニ (84).jpg
指で入っちゃう
しかも、付けるのはインテーク側だけ。
リップ部にオイル。

まミニ (85).jpg
バルブを組んで

まミニ (86).jpg
はい、完成。
オーナー氏、せっかくだから化粧直ししたいそうなのでヘッドを渡して。
その隙に

まミニ (88).jpg
カムシャフトのメタル交換

まミニ (89).jpg
これ。
スタンダードタイプ(簡単に言うと上中下の真ん中)。

まミニ (90).jpg
打ち直します。ちなみに3カ所あって、これは一番手前。

ここで問題発生。
新品メタルに打ち直してカムシャフトを入れようとしたら全く入らない。

スタンダードタイプのメタルだとクリアランスが合わないのか?アンダータイプを用意しないといけない?。予想外の事で時間が惜しくて、知り合いのミニ屋さんに「カムメタル何種類か持ってます?譲って欲しいんですけど」と聞いてみた所、「あるけど、使うかもしれないからダメ〜」と。急ぎで2基ほど組み直しがあるんだとか。
「ところで、カムメタルはダメになってたの?」と、ミニ屋さん。
「いえ、オーナー氏が持ち込んだ交換希望パーツに入ってたから」
「あらぁ、やっちゃった。ダメだよ、何でもないメタル交換しちゃ。メタル合わせしないといけないよ、それ」
。。。。どうやらやってはいけない事をしたみたい。ミニ屋さん曰く、新品のカムメタルを組んだらサイズがどうこうではなく、カムシャフトのジャーナルの外径に合わせてメタルを削って調整しないといけない、ホントに大変だから焼き付いてるとか深い傷でも付いてない限りはそのまま使った方が無難、と。
貴重な情報を頂く。
結果的に「教えて君」みたいになっちゃって恥ずかしかった。


う〜む。
では、やりますか、メタル合わせ。
と言う事で、集中してできる休日を使って丸一日調整作業。

まミニ (95).jpg
光明丹を使って当たりを見ながら削って、光明丹を塗ってカムシャフトを差して当たりを見て削ってまた光明丹を塗ってカムシャフトを差して・・・を繰り返す。

まミニ (91).jpg
ふっふっふ。
何とかなった。

ここでオーナー氏、ブロックも塗り直したいそうなので、バトンタッチ。
その隙に

まミニ (92).jpg
こっちのエンジンを降ろす。

まミニ (93).jpg
ブロックにクラックが入ってるそうで、オーバーヒートしちゃうらしい。

まミニ (94).jpg
はい。
無事降りました。
そうこうしている内にペイントは完了していて再び組み付け作業。

まミニ (100).jpg
#1で組んだミッションに

まミニ (99).jpg
#2で組んだデフを歯当たり調整して合体。

まミニ (102).jpg
ミッションとエンジンを合体。

まミニ (103).jpg
バルブタイミング調整機能付きダブルチェーンのスプロケット。

まミニ (104).jpg
カムシャフトキットに入ってたグリースをベッタリ塗って

まミニ (105).jpg
挿入。

まミニ (106).jpg
ダブルチェーンはこんな感じでくっ付きます。

ちなみに、シングルチェーンは

まミニ (9).jpg
こうなってます。

今回はバルブタイミングの調整があるので、調整機能付きのカムスプロケットが必要でオーナー氏がダブルチェーン化を選択しまた。

ただ。それが故に問題もあって

まミニ (107).jpg
幅が広くなったチェーンがボルトに当たってクランクシャフトが回らなくなったりする訳です。
取り付け説明書の類が無いから問題が起きたらその都度解決して行かないといけません。


まミニ (108).jpg
そうは言っても、バルブタイミングは指定されていて

まミニ (109).jpg
はい。
圧縮上死点。
このまま絶対触らない。

まミニ (110).jpg
新品ヘッドボルトにヘッドガスケット。

まミニ (111).jpg
指定のバルブタイミングに調整中。

まミニ (113).jpg
これは、その反対側。
クラッチ付けます。

まミニ (115).jpg
クラッチのケースを付けて
クラッチ付けて
って、その画像が見付けられなくて

まミニ (116).jpg
いきなりカバーが付いた画像に飛ぶ。
これも塗装はオーナー氏。
あともう少し

まミニ (117).jpg
完成。
オーナー氏、ペイント頑張ったから仕上がりが綺麗。

まミニ (118).jpg
サブフレームと合体。
どんどん進めます。

まミニ (119).jpg
ここに載っける

まミニ (120).jpg
いっせーのっ

まミニ (121).jpg
せっ!

補機類くっ付けて。

まミニ (122).jpg
よし、エンジン始動っ!カンカンカンカン。。。。

思いっきり打音がするんですけど?
慌ててあちこち調べたら。

まミニ (123).jpg
これはチェーンカバーの内側。
矢印の塗装が剥げてる所はチェーンが当たってるから。
そう、ダブルチェーンになったおかげで幅が広がった分ケースに当たる。
ミニって怖いな。
ホント。
なぜこう言うの取り付け説明書とか付けて書いておいてくれないのか。

まミニ (124).jpg
とりあえずぶっ叩いてクリアランスを確保(ネットで調べた限りミニ業界では当たり前の加工?っぽい)。
再びエンジン始動。

まミニ (125).jpg
おしっ!大丈夫。

無事完成。

出来上がり。

そして、次の指令を受けて一旦納車。

#4につづく(カモ)















posted by gunji at 23:00| Comment(0) | 日記