2015年07月26日

キャリィ エンジンが掛からない(アイドリングしない)

キャリィ 平成14年式 LE-DA63T 50,000`

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エンジンが掛からないキャリィ、実際はややアクセルを開けてクランキングすればエンジンも掛かるし普通に走行出来ます。
ただし、常にアクセルを開けた状態を維持しないとエンジンが止まってしまう。
つまり「アイドリングしないから直して」で、入庫しました。

この頃の車両にはスロットルバルブをバイパスしてそこを流れる空気量を調整してアイドリング回転数を調整するアイドルスピードコントロールバルブが付いています。
そのバルブに不具合があると出る症状です。
ちょっと分解して見てみましょう。

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エアフィルターを外します。

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何だか凄いホコリ。

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赤丸がスロットルボディ。
スロットルバルブが付いています。
取り外します。

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結構汚れています。
エアフィルターを付き抜けちゃう程の細かい土埃が蓄積しています。
ある意味良質な土なんでしょうね。
オーナー氏は農家の方です。
とは言え、そんな良質な土もエンジンには大敵。
この時点でちょっと嫌な予感。

その予感は横に退けておいて基本通り清掃作業から。

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赤丸がアイドルスピードコントロールバルブASSY。
分解します。

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それぞれをお掃除。

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これがアイドルスピードコントロールバルブのバルブ部分。
かなり積もってます。

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バイパスの通路部分。
ここも当然凄い。

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電子部品に影響がない(電気が流れない)薬剤を使って我慢強くお掃除。

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完了。

いキャリィ09.jpg
きれいになりました。

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バイパス通路も

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良く出来ました。
これらが正常な姿。

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組み立てて。

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組み付け。

さぁエンジン始動っ!


って、そんなにいつも上手くいきません。頑張ったって原因が違えば無情にもエンジンは掛かってくれないのです。
まぁ、とは言えこれは想定の内。
お掃除で直ればオーナー氏も助かるし「いいな」って。

いキャリィ14.jpg
もう一度分解して、直接アイドルバルブのモーター部分を点検。
この中には4つのコイルが入っていて、正常値は30Ω。
ひとつづつ点検して行きます。

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4つの中のひとつに基準外が有りました。
原因はこのモーターです。
しかし、この基準外に抵抗値が低いってのが問題。
内部でショート気味になっているって事です。
となると、この先のモーターを駆動しているスイッチング回路にダメージが行っている可能性があります。
それを確認する為もう一度組み付けて。

いキャリィ16.jpg
オシロスコープ使って回路の駆動波形を観測。
これは正常な形。

いキャリィ17.jpg
やっぱりね。。。。
抵抗値が低かったコイルだけスイッチング回路が成立してません。
そのスイッチング回路はエンジン駆動用のコンピューターの基盤の中。
今回の故障はアイドルスピードコントロールバルブとエンジンコントロールモジュールのふたつ。

いキャリィ22.jpg
オーナー氏に了解を得て部品を手配。

いキャリィ26.jpg
組み付けて

いキャリィ27.jpg
エアフィルターも交換。

いキャリィ28.jpg
はい。無事にエンジン始動。

出来上がり。



おまけ

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壊れたエンジンコントロールモジュール
密閉タイプなので、中を見るにはケースを割るしかありません。

いキャリィ24.jpg
この回路のスイッチ部、トランジスターが溶けちゃってました。



お問い合わせ 郡司自動車工業



































































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2015年07月14日

雑記(エアコンの風が出ない)

家人から「エアコンの風が急に出なくなっちゃったんだけど」診て。

と言われ、さっそく点検。
エアコンやヒーターの風はブロアーファンとモーターで発生させます。
とりあえず、ファンのモーターに電源が入っているかを点検した所、ちゃんと流れているので、そっち系は大丈夫。

み860400.jpg
ブログのネタにするつもりが無かったので、画像が飛びますが、ファンを外してモーターの抵抗値を測ってます。
0Ω。
断線ですね。
この時点でブロアファンは交換となる訳ですが、ふと見るとネジが付いてます。
と言う事は、今時の車と違って分解出来ると言う事です。
ちなみに、32年前の車両です。
さっそく分解。

み860401.jpg
って、なんでしょう?このもっさり積もった黒い粉粉は。。。。
まぁ、古いんだからいろいろあるんでしょう。
そこはスルー
そんな事より、赤丸がモーターのブラシなのですが、矢印の所にあるべきもうひとつのブラシがありません。

み860402.jpg
でもどこかにあるハズ。

この粉の中に埋もれてるかも?

み860403.jpg
お皿にあけてみると有りました。
こんなに削れて小さくなってます。
断線の原因はコレです。


さて、どうしたものか?こんな部品メーカーから出る訳ありません。

となると、汎用品を使うしかありません。

み860404.jpg
なれば、と言う訳で、ホームセンターで電動工具用のブラシを買ってきました。
これを使えるように加工してサイズを合わせます。

み860405.jpg
こんな感じ。
これを

み860406.jpg
電源コネクターと繋いで

み860407.jpg
組み込み。
そして、組立。

み860408.jpg
念の為抵抗値を測ると何とかなりそう。
車両にくっ付けてテストすると、無事風が出るようになりました。

後は耐久試験だな。

家人の車じゃなかったらこんな事出来ません。






















posted by gunji at 22:42| Comment(0) | 日記

2015年07月10日

雑記(86レビンエアコン)

今日は暑かった。
暑くなるとエアコン系のお仕事が来ます。

み860300.jpg
昭和58年製の86レビン。
エアコンの効きが弱いんだそう。
当時のエアコンガスはR12と言う今では製造も販売も禁止されてるいわゆるフロンガス。
オーナー氏は免許証を取得した当時(中古で購入)からこれに乗ってるから車歴はざっと二十と余年。
今更乗り換える気も無いようなので、数年前に代替フロンにコンバーション済み。
地球が温暖化していて86の発売当時とは比べ物にならないくらい外気温が高いから走行風でコンデンサーを冷やすのではエアコンの効きが悪かろうとついでに押し込み式の電動ファンを追加。
今の私だったらエアコンシステムごと現行のエアコンに載せ替えちゃう所ですが、当時はそんな事考えもしなかったので代替フロンと電動ファンの追加で対応した訳です。

さて、エアコンの効きが弱い原因を診てみるとシステム自体は正常に作動しているようで、単純にガスが足りないみたい。
正常でも年間3%ほどガスは減ってしまうので、毎年と言わないまでも数年おきにガスの補充は必要となります。

み860301.jpg
と言う訳で、たまたま一本だけ在庫があった代替フロンを補充。

み860302.jpg
フロンガス用エアコンゲージ。最近全く出番が無かったので、正常に作動するか心配でしたが問題無し。
無事注入出来ました。
きちんと冷える事を確認して



出来上がり。


お問い合わせ 郡司自動車工業












posted by gunji at 23:37| Comment(0) | 日記